まだまだバブルの香り漂う 1993年、世の中では "3J" なるものが流行っておりました。
Jリーグ、ジュリアナ東京、ジュラシックパークのことで、まぁ「巨人大鵬卵焼き」みたいなものでしょうか。
この 3J のなかで今も現役なのが Jリーグです。現役とはいえ、(代表は人気あるけれど)カズとかラモスがいた(あ、カズはまだいるか)当時ほどの人気はもうないよね……、というイメージもありますが、実際どうなのでしょうか。当時からの、観客動員数の推移を見てみました。
■Jリーグ ディビジョン1 平均観客数推移(*1)
年度 チーム数 平均観客数*
1993 10 17,976
1994 12 19,598
1995 13 16,922
1996 16 13,353
1997 17 10,131
1998 18 11,982
1999 16 11,658
2000 16 11,065
2001 16 16,548
2002 16 16,368
2003 16 17,351
2004 16 18,965
2005 18 18,765
2006 18 18,292
2007 18 19,066
2008 18 19,202
2009 18 18,985
2010 18 18,428
*1試合あたり平均
するとなんと、2010年度の 1試合平均観客動員数は、1993年度よりも多いのですね。
しかもチーム数は当初の 10 から 18 と、倍近くになっていながらなので、チームの人気を維持しつつ裾野を広げてきていることもわかります(正確には、チーム数の拡大で一時期平均動員数を減らしていますが、そこから回復してきています)。
開幕当初の大騒ぎに比べるとどうしても露出が減っているように見えますが、実態はイメージ通りでもない、ということで、やはりファクトに当たるというのは大事なのですね。
ちなみに、プロ野球との比較ができると面白いのですが、野球は観客数がきちんとした数字ではないといわれており、残念ながら正確な比較は困難です。が、2007年度は J1 がプロ野球を 1試合平均で上回っていた、という記事もありました(*2)。
※出所
(*1) Jリーグ公式サイト http://www.j-league.or.jp/data/
(*2) 「J1、平均観客動員でプロ野球を上回る」サポティスタ http://supportista.jp/news/1543
※ご参考
現代社会研究所("3J" を初めて使ったところ)
http://homepage1.nifty.com/gsk/singo.htm#%EF%BC%93%EF%BC%AA
日本代表がワールドカップでいい結果を残すと観客動員数が増え、結果が残せないと減る……というわけではないんですね。
返信削除やっぱり裾野は広がってるんだ。
何気にすごいなー。
そうなんですよね、2010年も2009年より下がっていますし、意外とワールドカップが関係ないみたいで(ワールドカップのにわかファンをJに引き込めていない、という課題も見えますが)。
返信削除どちらかというと、レッズの成績が全体の観客数を左右しているのでは……、という気もしなくもないですね。