2011-07-02

青山氏講演/都市構想について

学生質問「都市構想について伺いたい
  原子力の被害が続いても、復旧に向けた動きは続くと思う
  交通機関は被害を受けた
  第三セクターも持続的に経営を続けられるか不透明
  高齢者や通勤通学の足として欠くべからずもの 
  安心安全の地域づくり、漁業の最高、復興とっくの産業誘致、観光地としての魅力の向上
  などをふまえた都市構想、施策について伺いたい」

・(君の質問には)すでに提案が入っているんだよな
 漁業再興に法人が入るとか、復興特区とか
 提案がある意味でもいい質問だが
 ただし出身の早稲田大学だからこそ厳しいこと言うが
 こういうのは既存の政治家が紙を棒読みしていうようなこと
 被災地からもこんな話は聞こえない

 現実を踏まえると、まず第一に、
 震災後の町や村の在り方を考えるなら、新しいものを作る前に、元に戻さないといけない
 菅さんの脱原発で自然エネルギーの聖地にすると
 佐藤知事も中身は同じような夢物語

 みなが願っているのは、元の仕事をやらせてくれということ
 いままで誇りを持って住んで働いてきた
 原子力災害の地や津波の被害地でも元に戻さないといけない
 夢を語るのはその先
 元に戻すことをやらないといけない
 交通網なら三陸地方の鉄道をどう復興させるのか。
 高速道路を、10年計画と言ったが、本当はもっと早くやらないといけない
 高速道路の土手が防いでくれたところもある
 災害を防ぐ高速道路というのもあったんだなと

 ただ完成を目指すだけじゃなくて、新しい作り方がある
 奇妙な人工的な町や村を作るんじゃなくて
 元に戻すための復旧をしないといけない
 そのうえで問題なのは、津波の恐怖とともに暮らしたくない
 もう一度来た時に同じ悲劇は繰り返したくない
 戻すと同時に、宮城岩手は高台に集団移転することを選択した場合はそうしないといけない
 バラバラに移すんじゃなくて、集団で土地を造成して家を作り
 今までの場所を捨てるんじゃなくて仕事の場、雇用の場、いままでと連続しているもの

 高地と低地の通勤をマイカーだけにたよっていいのか
 第三セクターの問題は深刻だが
 縦に走る、高台と海岸を結ぶ距離の短い第三セクターはありうると
 そのことを地元の人と少し話してきた
 なんとなくわかっていただけるんじゃないかということは
 報道されていることではわからんなと

 法人の漁業再興と(質問に)あるが、被災地に行って漁業組合で話すんですよ
 みな船の修繕とかはじめています
 そこに行けば、話してくれる人もいる
 10人いたら9人はなんだこのやろうとなるが、1人は話してくれる
 その人に法人参入と言えるかどうか
 カキ剥き場ってあるでしょ
 養殖場は爆撃を受けたかのような状況になっている
 そこに鉄柵があるが、アメのようになっていて
 そこに小さな牡蠣殻がずーっとこびりついている
 子供のままカキは死んだ
 そこへ行って、あなた自身が現場を踏んで話をして、そのうえで質問をすべきだ
 どこからかの借り物の提案は学生であってもしてはいけない

 現在の震災でいうと、企業経営を持ち込むんであれば
 みながれきを仕分けしているんですよ
 電化製品、遺体から脱がされた衣服、布団 
 そこから再利用のものを取り出して復興しようとしてきて
 そういうところに関係してくれる企業はあるかというのを
 漁業に法人参入というなら、ぼくが(自分で)企業つくるな
 ただし君の選択ですよ

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