2011-07-02

青山氏講演/経済復興と電力問題

学生質問「経済復興と電力問題についてお聞きします
  大震災に伴う原発事故で、日本では脱原発の声が高まっている
  そのような風潮の中、さらに原発軽視に世論が偏りうるが
  原発に代わるものが出てこないといけない
  経済復興を果たすためには企業が生産活動することが欠かせない
  電力問題と企業活動の維持発展は可能なのでしょうか」

 結論から言うとそう悩ましいとは思っていない
 本当はそんなに選択肢はない

 原子力について、原子力に未来はありません
 四国電力の伊方原発というのがあって
 伊方原発というのは、日本で唯一内海に面した原発
 津波のリスクは明らかに少ない
 3号機、止まっているがまだ若い原発で
 原子力はPWR、加圧水型
 東電で問題があるのはBWR、沸騰水型、前から問題が言われていた
 Pだから安全というわけじゃないが、BWRよりはまし
 日本で最も安全な原子炉の一つといっていい
 しかし再起動しても、30年40年したら寿命が来る
 これは長期ともいえない
 今日の諸君が還暦前後
 そのときに新しい原子炉作れるんですか
 作れません
 事故を忘れないからじゃない
 30年40年たっても福島原子力災害が終わらない
 その一番つらいことを言わないからメディアと政治が腐っている

 なんで終わらないかというと、冷温停止しないから、違います
 いまは冷温停止に近い状況
 冷温停止は確実になっていく可能性はある
 汚染水の処理システム、根本的な問題は
 処理は進むと水はきれいになるが、膨大な量、高濃度の放射性廃棄物が残る
 汚染された水を、ゼオライトで吸着する
 あとは放射性物質がてんこ盛りのゼオライトが残る
 東京が引き取るのか、六ケ所村が引き取るのか
 国内誰も引き取らない
 フランス原子力庁の高官にあって
 根本的な問題は、廃棄物が残ることですよねと
 そのとおりですと。青山さん日本は不思議ですねと。ほとんど話題にならないと
 国内で引き取らないと、ぼくは反対だが、海外で引き取れとなると
 フランスが仲介して、アフリカの最貧国というのはありうるかと
 何兆円という金があるとあるかもしれないが、それをやると日本はおしまいですと

 誰が面倒見るかというと、申し訳ないが福島県民
 原子力発電所の中に最終処分場を作って
 100年たってもなお、福島県民の災害は続いている。もちろん雇用も生むが、災害は続く
 だから新しい炉は作れない

 だから賛成反対の話をしても意味がない
 だから原子力に未来がないから新しい未来を考えないといけない
 風力と太陽光で十分なのか
 自然エネルギーだったらリスクがないという人
 はっきり言うと信じちゃいけない
 原子力にはリスクがないといってきたのと同じ
 リスクがないエネルギーはない
 自然エネルギーは優しいというのはうそでしょ
 地震津波というのは自然エネルギー
 また同じことを言うのかと
 新幹線は飛行機より安全というひともいるが、小さいプラスチック爆弾で横転する

 風力をやってきたデンマークに行って
 政府の環境省の人にあったら
 あなた、民間人だから言ってくれと
 風力を中心にしてはいけないと
 自然破壊だからと
 デンマークはそうなってしまったと
 低周波で苦しんでいるひとはいると
 苦しむ人はずっと苦しむのが低周波だと

 (太陽光が多い)ドイツは、平地が少ない日本でどうパネルを張りつくすのかと
 自然破壊をするのかと
 ドイツもすでにフランスの原発からいっぱい買っている

 ベストミックスしかない
 火力のコストを下げて、外国への依存度を下げないといけないから、日本海のメタンハイドレードを使えと
 (現在の原発の寿命が来る)30年の間にハイドレートの火力の実現とともに
 どんな技術を使うかを既得権益を離れて考えないといけない
 原子力なら核分裂じゃなくて核融合型の
 太陽も核融合なんです
 その時間は30年ある
 選択肢はほとんど定まっていると思う
 そして経済的な側面からいっても
 国民が真実を知って
 みんなで力を合わせようと
 既得権益にまみれた東京大学を、早稲田大学や慶応大学が倒していかないといけない

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