2011-07-02

青山氏講演/エネルギー戦略について

学生質問「日本のエネルギー戦略について伺いたい
  福島の事故を経て、スイス、ドイツにつづきイタリアも原発を撤廃した
  しかし日本はフランスなどから電力を買うこともできない
  メルトダウンやその後の対応は信頼を失った
  国際的評価を取り戻すには、先ほどのメタンハイドレートや、
  もう少し詳しくお伺いしたいが、対外的にどう発信できるのかなと」

・(今の質問をするのに)悩んだなあ。君が最後でしょ
 青山は答えに当たることをさっさとしゃべっちゃったと
 でも君の質問もいきている
 ヨーロッパは前から反原発が強いのはなんでですか

学生「チェルノブイリの事故があったから」

 そうですね、記憶がなまなましい
 まだ25年しかたっていない
 ヨーロッパで原発が嫌いという世論は強い

 ドイツスイスイタリアと脱原発となっているが
 ヨーロッパは原発の比率はふえるだろうと
 国同士で融通している
 原子力の電気がグルグルまわるだけ
 スイスはテロ対策について日本に勉強に来たこともある
 全体としては原発に依存しているわけです

 ヨーロッパが反原発に最近なっているからどうかというのはリアリティがなくて
 今までと変わっていない
 (右派政権の)メルケルはやめるというのを言っていたが、(その中で)福島が起きた
 政権が脆弱ということもあって
 本当はフランスの電気を買うのと変わらないが
 ニュースのことが安直に載っているなあというのは感じる

 日本では原子力の未来はありません
 民間会社なのに国家からやらされているが
 原点は民間です

 ぼくの本業は原発のテロ警備だが
 アメリカは民間警備なのに武装ヘリから展開しているが
 元海兵隊員とかね、シールズにいたとか
 ドイツも武装できるが、日本はできない
 日本は警官隊が守るしかない
 民間企業の原発を税金の警官が守るのかと
 そこが一番苦労したが 
 テロ警備に悩むくらい、民間企業が原発をやっている

 ぼくは他の電力会社もまわって
 企業でしょと
 原子力やるために企業やっているんじゃないと
 原子力だけが企業を支えると思うのをやめたらどうかと
 コスト計算も間違っているところが多いと
 それでも原子力がいいなら株主や国民に問うてくださいと
 根っこから考えるべきだと
 国策だからというが、民間会社でしょと
 原発を続けるかは、今年の株主総会を乗り切ったとかじゃなくて
 乗り切ろうとするから東電の総会も無駄な6時間になる

 ぼくは記者時代から、電力会社に行く人は真面目な人が多い
 同時に公のことをしたいという人が多い
 僕が福島の原発に入れた最初のきっかけは、独立総合研究所の本社に、東電の人が二人来た
 エンジニアと事務方の中堅社員が、自分の意志で来た
 どうしたかというと、頭が膝に入るくらいうつむいているから顔を上げてくださいと
 本当は5m高かったらこの事故はなかったので東電の責任は重大だが
 中堅の社員はこつこつはたらいてきたんでしょと。誇りを持つべきだと 
 だから、フェアな説明をしたいと二人はやってきた

 その気はあるなら福島第一原発は専門家なら入れる状況ですと言われたのは最初
 政府にも確認したら、専門家に一人もオファーがないと
 記者だけの話じゃない
 だから僕はいかないといけないと思うし
 いままで原発が重要な選択肢だといってきた責任もあるし
 電力会社の人たちも責められて頭を下げるんじゃなくて、原点に戻って国民に今日供給するところに戻れば
 原子力にこだわることはない
 民間から問題提議することが一番いい方法
 お上の考えを待つのじゃなくて

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