2011-03-02

シニア向けSNS

 北アフリカでの革命に、Facebook や Twitter が大きな役割を果たしたことなどもあり、今 SNS が大きな注目を浴びています(我ながらありきたりな導入ですね)。

 一方国産 SNS の mixi ですが、以前は時代の最先端、という空気もあった気がするのですが、どうも最近は大衆化しすぎて、新しさを失ってしまった感も否めません。

 mixi の全体の加入者数を見ると 2,200万人超、日本の人口に対する普及率が 18% ということで、(ジェフリー・A・ムーアの云う)「キャズム」をやっとこさ超え、(エベレット・M・ロジャース教授の「イノベーター理論」で云う)「アーリーマジョリティ」の前半に差し掛かったところであり、大衆化というほどか? という気もします。

 そこで、今度は世代別の普及率を見てみました。




 すると、メインターゲットと思われる 20代 の普及率はなんと 79% と、レイトマジョリティへも普及が進んでおり、更なる拡大は難しくなりつつあることが見て取れます。

 一方で目立つのは、1% という 50代以上の普及率。mixi が更なる拡大を考えたときに、この世代を狙い撃ちするのは自然な流れではないでしょうか。インターネットが使えなければ、ということもありますが、世代別インターネット利用率は、50代で86.1%、60代前半で 71.6%、後半 58.0%、70代でも 32.9% と、十分な下地はあると考えます(しかもそれぞれの割合は急速に拡大中)。

 ただし、現状と同じプラットフォームでは拡大は困難であると考え、新たな SNS としての案を考えました。
 
□シニア向け SNS「ミクジィ」
 -文字が大きい
 -音声読み上げ機能付
 -加入には年齢制限
 -ただし、ミクシィにいる孫との交流機能あり
 -徘徊対応の強制チェックイン機能あり
 -還暦、古希、喜寿、傘寿などにお祝いメッセージ

 ネーミング言いたかっただけだろ、という気配もありますが、どうでしょうか。


■出所
*mixi加入数/mixi社資料
http://eir.eol.co.jp/DocumentTemp/20110302_111750631_kludcd55ksongz45cx42b2ut_0.pdf ('11/1/31 現在)
*人口/総務省統計局
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001063433 ('09/10/1現在)
*インターネット利用率/総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/100427_1.pdf


 

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