2011-03-29
原発関連書籍
■推進派
■反対派・懐疑派
■中立(技術解説など)
<注>
-実際に読んで並べているわけではありません
-よって、内容がおすすめ、というわけではありません
-推進派、反対派、中立の区分も、あらすじ、書評、著者、出版社から「なんとなく」で判断しています(違っていたらすみません)
-並んでいる順番に意味はありません
-逆にお勧めがあったら教えてください
2011-03-28
原発PR館へ行こう!
今後反原発の動きが大きくなると、これらのPR館もなくなってしまう可能性もなくはないので、行くなら今がチャンスではないでしょうか。原発自体の見学は、イラク戦争以降実施していない、というところもあるようですが、「原発はどのようなものか」「原発があるとはどういうことなのか」を見るチャンスでもあります。
ということで、今度の週末はお近くの原発へ、いかがでしょうか。
※東日本の太平洋岸にあるPR館(東通、女川、福島第一、第二、東海)は3/28時点で休館中のようです。それ以外もお出かけ前にご確認ください。
■北海道電力
○泊発電所[PWR]/北海道古宇郡
原子力PRセンター「とまりん館」
http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/energy/pr/tomarin/tour/index.html
■東北電力
○東通原発[BWR]/青森県下北郡(東京電力も2基計画中[ABWR])
トントゥビレッジ【休館中】
http://www.tohoku-epco.co.jp/pr/tonttu/index.html
○女川原発[BWR]/宮城県牡鹿郡
女川原子力PRセンター【休館中】
http://www.tohoku-epco.co.jp/pr/onagawa/index.html
■東京電力
○福島第一原発[BWR]/福島県双葉郡
福島第一原子力発電所サービスホール【避難対象区域内】
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/pavilion/s_hall-j.html
○福島第二原発[BWR]/福島県双葉郡
福島第二原子力発電所エネルギー館【避難対象区域内】
http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/f2land/energymsm/index-j.html
○柏崎刈羽原発[BWR][ABWR]/新潟県柏崎市
柏崎刈羽原子力発電所サービスホール
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/public/s_hall-j.html
■中部電力
○浜岡原発[BWR][ABWR]/静岡県御前崎市
浜岡原子力館
http://www.chuden.co.jp/hamaoka-pr/index.html
■北陸電力
○志賀原発[BWR][ABWR]/石川県羽咋郡
アリス館志賀
http://www.rikuden.co.jp/alice/index.html
■関西電力
○美浜発電所[PWR]/福井県三方郡
美浜原子力PRセンター
http://www.kepco.co.jp/pr/mihama/index.htm
○大飯発電所[PWR]/福井県大飯郡
エルガイアおおい
http://www.kepco.co.jp/pr/elgaia/
エル・パーク・おおい
http://www.kepco.co.jp/pr/ohi/index.htm
○高浜発電所[PWR]/福井県大飯郡
エルどらんど
http://www.kepco.co.jp/pr/eldoland/index.html
■中国電力
○島根原発[BWR][ABWR(建設中)]/島根県松江市
島根原子力館
http://www.energia.co.jp/atom/atom14.html
■四国電力
○伊方発電所[PWR]/愛媛県西宇和郡
伊方ビジターズハウス
http://www.yonden.co.jp/energy/atom/pr/page_01.html
■九州電力
○玄海原発[PWR]/佐賀県東松浦郡
玄海エネルギーパーク
http://www.kyuden.co.jp/life_pavilion_enepark_index.html
○川内原発[PWR]/鹿児島県薩摩川内市
川内原子力発電所展示館
http://www.kyuden.co.jp/life_pavilion_sendai_index
■日本原子力発電
○東海第二発電所[BWR]/茨城県那珂郡
東海テラパーク【休館中】
http://www.gbsc.co.jp/toukai/kannai.htm
○敦賀発電所[PWR][APWR(建設準備中)][BWR]/福井県敦賀市
敦賀原子力館
http://www.gbsc.co.jp/turuga/kannai.htm
■日本原子力研究開発機構
○もんじゅ[FBR]/福井県敦賀市
アクアトム
http://www.jaea.go.jp/09/aquatom/index.html
エムシースクエア
http://www.jaea.go.jp/09/mcs/mcs1.html
○東海再処理施設[再処理]/茨城県那珂郡
アトムワールド
http://www.jaea.go.jp/04/xtokai/index.html
りこってぃ
http://www.jaea.go.jp/04/ricotti/
■日本原燃
○六ヶ所再処理工場[再処理]/青森県上北郡
六ヶ所原燃PRセンター
http://www.6prc.co.jp/
【注釈】
*PWR :加圧水型原子炉
APWR:改良型加圧水型軽水炉
BWR :沸騰水型原子炉
ABWR:改良型沸騰水型軽水炉
FBR :高速増殖炉
再処理:核燃料再処理工場
【出所】
wikipedia "日本の原子力発電所"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E
5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
2011-03-27
非常時のマネジメント
賞賛されているのは、例えばこういう人たちである。
-自衛隊員、各国救援隊
-レスキュー隊員(消防士)、機動隊(警察官)
-東電・関係会社スタッフ
被災地での自衛隊による救援活動(3/26現在で自衛隊員が救出した被災者は 19,000人超 *1)や、原発事故に命がけで対処するレスキュー隊などの活動における「プロの仕事」に対し、国民は感嘆・感動し、惜しみない拍手を送っているのである。
その一方、非難が集中している人たちがいる。
-菅内閣総理大臣
-東電マネジメント層(清水社長以下)
-石原都知事
都知事は「天罰」発言(*2)が批判の的となった。また、菅総理や東電社長などは、原発の震災や津波に対するリスクマネジメントや、事件後の対応などについて批判が集中しており(*3)、また情報を隠蔽しているのではないか(*4)、などと懐疑的な視線を浴びている。
これだけみると、どうも震災に関わる組織のトップは批判を浴び、現場スタッフは賞賛を浴びる(例えば自衛隊のトップは総理大臣)、という傾向があるように見える。もちろん関連するすべての組織においてそういう構図になっているわけではないが、そのような傾向は何に起因するのであろうか。
その仮説としては、まずスタッフが賞賛されるのは、ひとまず「(日本)組織の現場力の高さ」といってよいのではなかろうか。ここから「現場力の高さの根源は何か」、「維持するにはどうすればよいか」、「どうすればその強みがさらに活きるか」などの議論がその先にあろう(もちろん、本当に力があるのか、という議論もあろう)。一方、非難される方は、さまざまなことが考えられる。
い)非常時に完全な対応はとりにくく、そしてえてしてトップが非難されがちである
ろ)日本組織のスタッフの現場力が非常に優れている分マネジメントが弱く見える
は)日本組織のトップはいざというとき責任を取ろうとしない傾向が強い
に)原発(など)の危機管理マネジメントが不十分である
ほ)内閣も東電も、現在のトップがたまたまリーダーシップに欠けている
へ)原発は大きな利権が絡むため、国民の安全のためだけの判断が行われにくい
と)東電は株式会社であるので、国民の利益よりも株主の利益を最大化にするマネジメント判断が行われやすい
(い)(ろ)は、ある意味しょうがない、というもの。もちろんしょうがないと言ってしまった瞬間、そこに進歩はなくなるが。(は)はもしかしたら国民性にもかかわる根の深い問題。とはいえトップ全員が責任を取らない人だらけというわけでもないと思うので、当然改善していく余地はあるかと。
(に)は技術か知識か想像力か意識かなにかの不足。不足は事件の教訓で補っていくしかないかと。但し、不足していたと認識していたかどうかが重要。認識して補っていなかったのは大問題ですが、一方認識していなかった場合、今後も(想定外の何かによって)同じことが起こる可能性があるということ。
(ほ)は、総理は有権者の問題、東電は、ガバナンスの問題か。あっさり言うと、それぞれもっとちゃんとした人を選ぶようにしよう(か、選べる仕組みを作るようにするか)、ということか。もちろん「ちゃんとした人」が選択肢にある前提だが。
(へ)(と)は業界の構造というか、お金の流れに起因する話。いちばん簡単に修正できそうで、実は一番難しいところかも。こういう状況を作ってしまうのも、直すことができるのも政治の力だと思うので、結局は有権者の問題にもなってくるのだけれど。
もちろん(い)~(と)で現状すべてを説明し切れているとは思わないけれど、要員の一部として実は国民性だったり、有権者の行動に関わる部分もあるとすると、我々も他人ごととして眺めているわけにはいかないのだな、と思う次第。この話はちゃんと書いていくと論文一本あるいは本一冊くらいの長さになっちゃいそうだけれど、取りあえずここではこのくらいで。
【注釈】
*1:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(11時00分現在)(防衛省)
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/03/26a.html
*2:国民全体の罪だ…石原知事「天罰」発言(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110326-OYT1T00223.htm
*3:西岡参院議長が東電社長に不快感 「姿見せず非常に不可思議」(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110324/plc11032422110024-n1.htm
*4:東電・隠ぺい体質 異常事態、なおも矮小化(北日本新聞)
http://webun.jp/news/A100/knpnews/20110317/35372
2011-03-24
金井壽宏『リーダーシップ入門』日経文庫
中でもヤマト運輸・小倉元社長のリーダーの条件には興味を覚えました(今度読んでみよう)。また、経験だけではなく理論も大事、というところは、今後胸に留めておかねばなるまいな、と感じました。
――「リーダーシップのコツはなにか」と聞かれたら(中略)答えようとすることが大切だ。言語化が、行為の内省における鍵を握る。(p.49)
――最近、新たに注目されているリーダーシップ論は、一見すると間接的で遠回りのようだが、ビジョンの実現に立ち向かうフォロワーのパワーの持続性やコミットメントの深さという点で、モード(A)(=Active 引用者注)が注目されつつある。(p.79)
――マイケル・ポーターは(中略)「ハーバード・ビジネス・スクールでは、学生に質問を出すだけですが、今日は特別で、質問を受けます」と言ってのけたが、絶えず質問をするというのは、聞く側の注意を引く最良の方法のようにも思える。(p.121)
――一見相互に矛盾する原則に出会ったときに、より考えが深まる。選択を迫られることにもなる。(p.126)
――小倉氏(ヤマト運輸元社長 引用者注)は(中略)けっして政治家の力を借りなかった。政治家に口利きをお願いしたら最後、反対派も政治家を通して運輸省に圧力をかけるように陳情するだろうから、中途半端な妥協案になってしまって、長期的には悔いを残しかねない。(p.162)
――部下と飲むときにはポケットマネーで支払うようにすべきだというのが、この(小倉氏の 引用者注)行動規範だ。そのために、経営者は、(中略)十分な額の報酬をもらっている必要がある。(p.164)
――第三に注目しておきたいのが、リーダーシップの持論を語ることがもたらすコミットメント効果であるここでコミットメントとは、本気でやるぞという言質にほかならず、公言することで生まれる真剣な関わりあいのことを言う。(p.169)
――ケリー(Robert Kelley、米カーネギーメロン大 引用者注)は、逆転の発想で、うまくフォロワーシップがとれること自体が、将来リーダーシップをうまくとる条件にもなることに気づき、その点を強調するようになった。(p.263)
――もしも、理論や持論の大切さに気づかないまま、経験だけを強調するなら、これまで OJT と言いつつ、ほったらかしだった現状を追認するだけに終わる。内省を通じて、あるいは質問と議論を通じて、持論は経験から形成されていく。(pp.307-308)
※ちなみにあとがきで紹介している文献だけ前に載せました。
http://wbsmot.blogspot.com/2011/03/blog-post_09.html
2011-03-21
関東の飲食店はどうしたらいいのか?
まず、教科書的に書くと、飲食店の現状はこんなカンジですよね。
■図1:現在の関東における飲食店のSWOT分析(*1)
それを踏まえ、機会・脅威の中で強みを活かし弱みを抑えるにはどうすればいいかというと、こんなカンジでしょうか。
■図2:現在の関東における飲食店のクロスSWOT分析(*2)
まぁ要するに色々なキャンペーンをやる、ということなのですが。例えば京王線の調布が停電の時間帯には、新宿の飲食店が「今家が停電してる人は○%OFF」とやるとか、東北の日本酒をそろえて、一杯100円+気持ちの分募金を、とやったり、とにかく酒好きはなんだかんだ理由をつけて呑みたがるものですから、その理由づけをしてあげるのがポイントですかね。
飲食店は厳しい状況が続いていると思いますが、知恵を絞って乗り切り、またそれが被災地の復興にも結び付けば言うことないですね。
■補足
*1 SWOT分析/@IT情報マネジメント用語辞典
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/swot.html
*2 クロスSWOT分析/@IT情報マネジメント用語辞典
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/crossswot.html
2011-03-19
被災時の通信について
まず、地震の訪れを知らせてくれたのが携帯へのエリアメール。東京では届かなかったらしいですが、宮城ではちゃんと来ました。来るや否や揺れが来たのですが、そのおかげで震源がだいぶん近いことが想像できました(メールにも宮城沖とありました)。
揺れている途中で、白石@宮城に大地震! と(Twitter で)ツイートしました(それくらいの余裕はありました)。東北ローカルの地震だと思ったからですが、東日本全体で大揺れだったみたいなので、言われなくてもわかる、というカンジのツイートでしたね。
http://twitter.com/#!/ashi_tomo/status/46085663258447872
揺れが収まったら、ただちに東京にいる妻と(地元の)富山にいる親に、宮城にいるけど生きている、という旨連絡。妻からはしばらく返事がなかったんだけれど、いつも仕事中は返事をしてこないので、特に気にはなりませんでした。
一方、母親からはすぐ返事があったんですが、「そうか。ところで富山でもバスでICカードが使えるようになったぞ」みたいな、やたら能天気な内容。どうも外出していてしばらく地震があったことを知らなかったらしく、あとから変なメールを送ってすまんかった、という謝罪が来ました。やれやれ。
東京では地震直後から携帯がほぼ不通になったという話も聞いたんだけれど、白石では結構通じました。iモードでその晩のホテルを取ったり(取ったけど閉鎖して泊まれなかった)、東京にいる上司からの連絡を受けて生存を報告したりできました(そこで東京も結構揺れたことを知った)。
地震後TVが見られない中、情報を得る主な手段が Twitter。情報を取る以上に、人々とつながっているというカンジが避難生活における精神的支えになったのかもしれません。しかしあれだけツイートがとびかって、よくサーバが落ちませんでしたね。えらいぞ Twitter。
また情報を取るだけではなく、発信も行っていました。発信と言っても、避難所や街の様子を伝えるくらいなのですが、数人の実家が白石でという方のお役に多少なりともたてたようで、そこはよかったですね(あまり避難所から緊急通報以外のツイートをするような人も多くないのかもしれません)。
Twitter はガラケー(FOMA)でやっていましたが、問題になるのが電池。停電していて充電は困難なのですが、出張のため運よくノートPC を持っており、この PC の USB と FOMA をつなぎちょびちょび充電して延命させることができました。また避難所の発電機から充電することもできたのですが、残りの燃料の量が分からないのでちょっと気が引けましたね。
記事に書いたとおり、タクシーで帰ることになったきっかけも会社の執行役員からのメールなので、携帯のおかげで何とか帰ることができたといっても過言ではない状況なのですが、やはりネックは電池ですね。一度充電すれば半月くらいはもつようなソリューション、こういったものが求められている気がします(燃料電池、なのかなぁ……)。
2011-03-18
宮城で地震にあいました その4
待っていると、公民館のスタッフの方が、フロアの掃除をしたいのでどなたか手伝ってくれませんかと声をかけてきたので、率先して手伝う。ヨソから来てお世話になりっぱなしだったので、微々たることですが仕事ができて多少気が楽になる(動ける避難民に仕事を与える、というのは、避難所マネジメントのポイントの一つかも知れませんね)。
眠気をこらえつつ交渉隊の帰りを待つ。天気がよかったことや、近隣の被害がそこまで大きくなかったことにより、避難所はわりとのどかな空気。交渉隊は OK だった場合は TAXI で現れるだろうから、車が来たらすぐ身支度をしないと、と準備する。
と、交渉隊が歩いて戻ってくる。やっぱダメか……、と思うと、腕で大きく○のサイン。しばらくのちにジャンボタクシーが届くらしい。おお、やった、東京だ! と急いで荷物をまとめに行く。
公民館の人に東京に戻る旨を伝える。なんだか共に苦労した人たちを置いていくような心苦しさがあり、またボランティアとして残る選択肢もあったのかもしれないけれども、我々が残っても貴重な食料や毛布を使ってしまうだけなので、帰京することにする。
出発は午後4時。タクシーで電車が動いているらしい大宮まで行って、そこから電車で帰ることにする。車窓からはガラスが割れたビル、全壊した家、瓦が崩れた屋根など、避難所では分からなかった被害の様子が伝わってくる。停電も続いており、日が暮れると周りは真っ暗になる。
高速は緊急車両専用になっているようで、国道4号線をひたすら南下する。道は意外とすいていたが、反対の北向きは救援物資を運んでいるのかトラックで大渋滞。早急に必要なものが必要なところへ届くことを祈る。
車が福島県に入ると、街に明かりがついている。建物が崩れているところもあまり見なくなり、人々が比較的普通に生活している様子が見て取れる。その後のことを考えると、このタイミングで帰ることができたのは本当にラッキーだったのかもしれない。
途中コンビニで休憩する。電気がついているお店に入るのがとても久しぶりに感じる。トイレで水が流れることに感動して、思わず蛇口で顔まで洗ってしまう。
さらにその後も結構時間がかかり、結局大宮についたのが夜の0時。タクシー代は12万弱(意外と安い?)。運転手さんもこれからまた白石に戻るということで、本当にお疲れ様である。帰れないからここで泊るわ、という人たちと別れ、京浜東北の終電で赤羽を目指す。すると赤羽で電光掲示を見ると、15時着の上野行きが「大幅遅れ」と表示されている。駅員さんに聞くと、本当に来るとのことなので、ホームで待つ。
待っていると、1時くらいに本当に電車が来た。10時間遅れってどういうことか。しかも15両くらいの電車で乗客はゼロ。非常にリッチな気分で上野に向かい、そこからまたタクシー。
結局家についたのは2時ごろ。避難所からざっと10時間。妻と無事の再開を喜びあった後、ほぼ初めて見るテレビニュースの映像にくぎ付けになる。大規模災害発生時の TV 報道って、結局被災地以外向けのものなのだね。
その後避難所の人たちに大変申し訳ない思いをしながらも温かいお風呂に入り、温かい布団に足を伸ばして寝る。あたりまえと思っていたことは、あまりに簡単にあたりまえじゃなくなるのだ。
来月4月から大学院で MOT を学び始めるタイミングでこの非常に大きな災害が起こり、しかも偶然被災し、さらに原発も予断を許さない状況が続いている。これからの日本をどうしていくべきなのか、しっかり学んで実践していかないといけない、そういう思いを強く抱いている。
<おわり>
2011-03-16
宮城で地震にあいました その3
なんと、新聞が届いている。毎日とスポニチと河北新報(ローカル紙)。避難所に積んであって、おひとりさま一部どうぞ、とある。昨日の今日で紙面を作るのも刷るのも持ってくるのもすごいな。これがジャーナリスト魂か。
TV を見ていなかったので、新聞で被害の様子を知る。写真が訴えかけてくる圧倒的なイメージのパワーにおののく。ありえないようなことが起こり、自分がその当事者として末席を汚していることが上手く自我の中で整理されない。ボクハナゼココニイルノカ?
外には給水車が来ている。こちらの対応も迅速。あっという間にポリタンクを持った市民の行列ができて、避難所にいない人もたくさんいるのだということを知る。そして、わが家にはこのようなときに水を運ぶタンクがないということに気づく(NHKで、段ボールにポリ袋を入れたものでも水を運べるよ、といっていましたが)。
朝ごはんは、バナナと、カップラーメン。電気も水道もガスも来ない中お湯があることに驚く。どうもプロパンガスでお湯を沸かしたらしい。食べ物を持っている身としてはもらうことに躊躇したけれど、まだ食べていない人どうぞ、と勧められいただくことに。寒い中なので温かい物が非常にありがたい。
温まった勢いで外へ出ると、公衆電話に行列ができている。どうも通話ができるようだ。しばらく列に並び、妻と親に電話する。メールでは連絡がとれていたのだけれど、やはりこういうときは声を聞きたくなるもの。まぁいずれ帰るから、家をよろしくね、と妻に言い残す。
お昼には、今度はおにぎり1つとお味噌汁とおまんじゅうをいただく。おお、まさか白米まであるとは。なんともありがたい話(その後数日たち、追加の食料などが届けられたのかどうかは分からないのですが、お世話になっていたときはこのようなメニューでした)。
その後、同じ会社の人と、どうやって東京に帰るのか、という会議。候補としては以下の通り。
1. 新幹線の開通を待つ
2. 在来線の開通を待つ
3. 山形までタクシーで行って、飛行機
4. 仙台までタクシーで行って、長距離バス
5. レンタカーを借りる
6. タクシーで東京まで
色々と皆で手分けして調査した結果、1. 新幹線は、仙台駅で新幹線が脱輪という報道もあり、当分復旧の気配がない。2. も、在来線の駅に行ってみると立ち入り禁止となっていて、どうにも復旧にむけて進んでいる様子がない。3. も、飛んではいたようなのだけれど、1日1便のようで、予約できるかも次の日飛ぶかもわからないので高リスク。
4. のバスは、楽天トラベルで調べると一応検索結果として空席が出てくるのだけれど、本当に走っているのかもわからないし、仙台行くのにも相当時間がかかるという話もあり、却下。そこで 5. レンタカーということで、白石、福島、郡山のレンタカー会社に公衆電話から電話をしまくったのだけれど、つながらないとろか、貸し出す車がない、というところばかりで借りられず(トヨタレンタリースだけ、サーバがダウンして貸せないと言われました)。
そんな中、前日に同時に白石で被災した会社の執行役員の人が、お客さん連れだったこともあり、タクシーで帰郷したという情報があったので、メールで確認してみると、半日くらいかかった、という話で、そして(聞いたわけじゃないんだけれど)タクシーで帰るなら代金は会社につけてよいよ、と言われる。
このメールをみなに見せると、よっしゃよっしゃ、ではタクシーだ、ということで、営業のグループマネージャが持ち前の交渉力を武器に、タクシーがたまっているところに東京まで行ってくれる車を探しに行くことに。
<つづく>
2011-03-14
宮城で地震にあいました その2
入口には危険なので入らないで、とも書いてあるのだけれど、中に結構人もいるので自動ドアを手動で開き、中に入る。暖房もきかず、待合室でしばらく凍えつつ、余震のたびに外に逃げようとする→おさまって戻る、を何度か繰り返す。
しばらくすると、駅員さんから駅に退避している人たちへ、避難所があるので行きなさいという話がある(ということで駅にいなかったら避難所があることも分からなかったかも)。夜道がまっくらで危ないので、何人かでまとまっていくことにする。
避難所までは駅から歩いて 20分ほど。街灯も消えていたけれど、車通りが結構あったので、車のライトを頼りに歩く。途中、道が結構陥没していたり隆起していたりで、明かりがないとかなり歩きにくい。
避難所の白石市中央公民館は、思っていたよりも大きな建物。明かりがあり、風雨がしのげ、おまけにトイレで水が流れる(すぐ流れなくなりましたが)という、夢のような環境。名簿に名前を書いて、すぐに畳の部屋の一角に落ち着くことができた。
部屋にはおそらく近所から避難してきたであろう人がいっぱい(TVでよく見る体育館のようなところではありませんでした)。全員が足を延ばして寝る、というのが困難な広さだったけど、最低気温が氷点下になるような中ではむしろそれが室温という意味ではよかったのかも。
しばらくして、夕食としてバナナとロールケーキが配られる。このような保存が利かないものがどこから来たのかは謎だったが、みな大変ありがたくいただく。ただ、我々は来る前にコンビニである程度の食料を手に入れられていたこともあり、なるべく他の人にまわるよう気をつかう。
人数に対して足りなかったのが毛布。我々は5人だったのですが2枚の毛布に皆で足を突っ込んで寝ることに。枕は自分のカバン。また公民館の人が、シーツのような大きな白布を切って、足りない人に配ってくれる。これらの布団とコートにくるまって寝れば、そこまで寒くもなく(部屋にストーブもありました)。
とはいえぐっすりと眠れるわけでもなく。窮屈なのはさておき、10~20分おきに余震があり、大きな地震があるたびに誰かの携帯(しかも複数)で地震警報が鳴り響き、という環境では、流石にぐっすり眠れない。TV でよく聞く表現で言うと、「余震が続くなか避難民は不安な一夜を過ごしました」というところか。
<つづく>
宮城で地震にあいました その1
………………
「その日」は、白石市にある会社の工場で、会議がありました。毎月仙台と白石で交互に開いている会議で、その日はたまたま白石の番でした。
会議中、携帯電話が普段と違うパターンで震える。同じタイミングで、向かいの人の携帯電話が警報音を立てる。あれ、これは地震警報かな、と思うや否や大きな揺れが。「地震だ!」
揺れは、大きいというよりは、長い、という印象(後に確認すると、白石は震度6弱)。しばらく収まらなかったので、天井の蛍光灯が落ちそうにないことを確認しつつも、机の下に潜る。警報メールからすぐ揺れたので、震源地は近いのだろうと思い、まさか東京でも被害が出ていたとは思いもよらず。
数分後、ひとまず揺れが収まり、会議どうしようか……、と皆が戸惑っていると、工場中に避難命令が。余震が続く中敷地内の広場に避難する。玄関脇の池の水が流出し鯉が苦しそうにしていたが、どうしようもなく見つめるばかり。
従業員全員の無事を確認したのち、解散、ということになる。解散と言われても、というところではあったが、出張者の間では、もしかしたら新幹線が今日中に復帰しないかもしれないから、念のためホテルをとっておこうか、という話になる。
携帯から楽天トラベルで、白石にとどまることを選んだ4人分、工場最寄りのホテルを抑える。しゃぶしゃぶ食べ放題、というプランで、「今夜はしゃぶしゃぶですよ」などと軽く盛り上がる。一部の人は情報や機能も集中しているであろう、仙台(白石から50km程)へ車で移動することを選択。こういうときの判断は、結構その後の展開を大きく分けますね。
しゃぶしゃぶを楽しみにホテルへ行ってみると、(ホテルって自分で電源を持っていると勝手に期待していたのだが)中は電気が消えており、とても泊まれる雰囲気ではなさそう。ホテルの人によるととても泊まれる状況じゃない、といわれ、途方に暮れる。
とりあえず水と食料を確保しよう、ということで、近くのファミリーマートへ。電気が消えている中、店員さんが必死に電卓で対応。誰一人文句も言わず長い列に並んでいました。そのような中、なんとか物資を購入。避難所に入れることがわかっていたら、もうちょっと控え目に買い物したんですけれどね。買った物については、以下イロイロと。
■買って、よかったもの
・大きなエクレア、チョコレート(カロリーと糖分が、空腹への不安解消にもってこいでした)
・ペットのお茶(お茶には殺菌作用も)
・ウィダーインゼリー、カロリーメイト(運びやすく、食べやすい)
■買ったけれど、いらなかったもの
・タオル(顔洗うかな、と思ったけれど、あっという間に断水したので。でも、怪我をしたときとかいろいろと使えるのかも)
・ワンカップ酒(暖房ないところに寝ると思って、温まるために買ったけれど、避難所に入れたので)
■買えばよかったもの
・濡れフェイスタオル的なの(断水時に顔や体をふくのに)
・乾電池で携帯を充電するアダプタ+乾電池(実際は避難所で充電できたんですが、念のために)
(つづく)
ヤシマ作戦遂行のポイント
おいて実際どうするのが効率的なのか、調べてみました。
■消費電力用途別シェア
家庭での消費電力の用途別シェア(*2)は以下の通り。
25.2% エアコン
16.1% 冷蔵庫
16.1% 照明器具
9.9% テレビ
4.3% 電気カーペット
3.9% 温水洗浄便座
2.8% 衣類乾燥機
1.6% 食器洗い乾燥機
20.2% その他
これの上位から対応するのが効果的のようです。
■項目別対応
もちろん強制してこうしろ、というものではないですが。
−エアコン・電気カーペット・温水洗浄便座:よほど寒くなければ、つけずとも服
装の調整で健康に被害は出ないはず
−冷蔵庫:寒い時期では「弱」でもいいはず
−照明器具:なるべく消す。電球よりLED。早く寝る
−テレビ:つけっぱなしにしない(したくなるが)。エコモードの活用。小さいT
Vでみる
−衣類乾燥機:なるべく干す
−食器洗い乾燥機:なるべく手で洗う
また、待機電力もなんと全体の6%もあるとのことです(*3)。
コンセントを抜くだけだから、簡単ですね。
更に、家庭用の区分には出てきませんが、オフィスやマンションのエレベータも電
力をつかいます。
もし断水したら、重い水タンクを持って階段を上り下りしないといけません。
そのために今のうちから階段の上り下りに慣れておく、というのはどうでしょうか
(エレベータの中に閉じ込められる恐れもありますしね)。
■部門別最終エネルギー消費
では、民生(家庭)部門が頑張って、どれだけ効果があるのか。
最終エネルギーの部門別シェア(2008年実績)では、民生部門 33.8%、産業部門
42.6%、運輸部門 23.6% という結果になっています。
産業部門の比率が最も大きいので、例えば経済活動・生産活動は一時的に本拠地を
関東から西日本にうつす、などの対策も重要かと思いますが、民生部門も全体の1/3
を占めており、この削減は全体に大きなインパクトを与えることができると思いま
す。
「ヤシマ作戦」、寒くて暗くて滅入りますが、どうせいずれ暑さにこらえることに
なるので、今のうちに寒さを満喫しましょう!
■補足
*1:アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』において、国民から「電気を徴収」して使徒
(敵)を撃ち抜いた作戦名にちなむ。アニメの作戦名の出所は、源平の「屋島の戦
い」(那須与一が扇を射抜いたやつ)
*2:パナソニック←資源エネルギー庁「平成16年度電力需要の概要」
http://panasonic.co.jp/csd/kaden/denryoku/index.html
*3:平成20年度 待機時消費電力調査報告書/省エネルギーセンター
http://www.eccj.or.jp/standby/08/index.html
*4:平成20年度におけるエネルギー需給実績(確報)/資源エネルギー庁 総合政策
課
http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/jukyu/resource/pdf/100415honbun
.pdf
■参考
−でんきの情報広場/電気事業連合会
http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/index.html
−家庭の省エネ大辞典/省エネルギーセンター
http://www.eccj.or.jp/dict/index.html
−光熱費を年間4万円減らす方法
http://sakugen.dietco2.com/japan/index.html
−計画停電、暮らしにこんな影響が/朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY201103130327.html
2011-03-10
混んでいるが回転がよくないラーメン屋は儲かっているのか
店の外にも何人か待っている人がいて、ちょっとして席につけたのだけれど、そこ
からもなかなかラーメンが出てこなくて、これはひょっとして味がいいからじゃなく
て、手際が悪くて行列ができていたのか? という不安がよぎりまして。
そして、厨房を見ると結構な数の店員(数えたら8人いました)がいて、本当にこ
れ、利益が出ているのだろうか? と更に不安になりまして(ホント大きなお世話で
ある)。
ということで、お昼時1時間の利益を、概数で計算してみました。
…………………………………………………………………………………
■お昼時
○収入の部
客単価780円(*1)×席数20席(*2)×2回転(*3)=31,200円
○支出の部
原材料費 31,200円×35%(*4)=10,920円
人件費 1,000円(*5)×8人(*6)=8,000円
家賃 945,000円(*7)÷30日÷12時間(*8)=2,625円
光熱費他 1,000円(*9)
○利益 収入31,200円−支出22,545円=8,655円(利益率28%)
□前提
*1:メニューのうち、以下メニューが同じだけ出ているという前提で、客単価を780
円に
a. 肉そば醤油 680円
b. 肉そば醤油大盛 780円
c. 肉そば醤油味玉 780円
d. 肉つけそば 780円
e. 肉そば極み 880円
*2:数えました(使っていない席は除く)
*3:席についてから出てくるまで結構かかるので、2回転/時間 が限度だろうと推定
*4:一般的に30%程度らしいですが、メニューが基本チャーシュー麺なので高めに
(つまり適当ですが)
*5:求人情報より。時給1,000円〜1,300円とありますが、オープンしたてなので皆低
いだろうという前提
※神保町けいすけの求人情報/myアルバイト【全国版】
http://myarbeit.jp/20067/1572395
社員もいるかもしれませんが、月給25万円÷25日/月÷10時間/日で同じく1,000
円/時
*6:数えました
*7:デベロッパーの方のサイトにズバリ出ていました。同額で契約したかは当然不明
ですが
※GRI 松久 訓(店舗デベロッパー)の賃貸情報
http://www.ginzacentral.jp/Blog/index.php?mode=past_show&date=201005
*8:営業時間が 11:00〜23:00 の 12時間
*9:ざっくり。一番適当なところです
…………………………………………………………………………………
ということで、お昼時の利益は 8,655円で、利益率 28%。
うーん、意外と(失礼)利益ってでるんですねえ。日本の電機メーカから見ると夢
のようです。
あ、肝心のラーメンですが、お肉がいっぱい入っていて、結構おなかいっぱいにな
りました。
大盛だと更に結構量が増えるようでしたので、おなかをすかせた若人はよいのでは
ないでしょうか。
(その意味で競合は近所の「ライスカレーまんてん」かな)
■肉そば総本山神保町けいすけ
http://www.grandcuisine.jp/keisuke/souhonzan.htm
2011-03-09
『リーダーシップ入門』の参考文献リスト
●理論的視点を深め豊かにする
●育成のための経験に注目する
●リーダーシップの研究を一望するハンドブックがほしいなら
2011-03-08
『技術経営の挑戦』
『技術経営の挑戦』ちくま新書
早稲田ビジネススクールの教授による、技術経営についての本。講義の履修前に、一通り先生方の著書を読んでみようと購入しました(残念ながら絶版になっているみたいですが)。
内容は、日本のものづくりの世界的な立ち位置を敷衍するもので、平たく言うと今は前と違うので、よって MOT 教育が重要ですね、というところ。MOT のイントロダクションという意味で参考になったと思います。
ところで山本教授は結構パンチあるブログを書かれていたのですが、本書ではややトーンが違って、逆に驚きました、ってまぁそりゃそうか。
■参考:山本教授ブログ「新ベンチャー革命」
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot
東京スカイツリーの入場料
尚、世界トップは上海環球金融中心(上海ヒルズ)の 474m、建物として最も高い(828m)ドバイのブルジュ・ハリファの展望台は 452m とのことですので、スカイツリーも世界最高「級」の展望台と言っていいかもしれませんね。
ところでそんなすごい展望台、入場料もさぞ高いのではないでしょうか。上海ヒルズは一番上まで行くのに 150元(約1,882円、'11/3/8現在)、東京タワーは 1,420円、六本木ヒルズも 1,800円なので、少なくとも 2,000円位しても不思議ではなさそうです。
そこで、墨田区が出している、新タワーによる地域活性化についての資料を見てみると、新タワーの来場者を 552.4万人(*1)、新タワーの入場料を 44.7億円と推定しています。これを単純に割ると 809円/人(タワーに来た人が全員タワーを上る前提)と、意外と安いですね。ここから、第一展望室までしか行かない人と第二展望室まで行く人が同数、また大人と子供が同数と仮定すると、例えば
第二展望室 大人 1,200円 子供 800円
第一展望室 大人 800円 子供 400円
くらいの料金を想定していることが見えてきます(あくまで墨田区の想定で、事業者の想定と異なる可能性もありますが)。
東京タワー(の上のほうの展望台)よりも安いとなると、しばらく大混雑が続くことが容易に想定されますが、こうなると「じゃあ東京タワーはこれからどうすればいいのか」というところが興味深いテーマとして挙げられますね。結構難問だと思いますが……。
(*1)同資料で周辺の街区まで合わせた来場者数予測は 2,096万人で、これは東京ディズニーリゾートの 2,500万人にせまる驚異的な数字です
■国内主要展望台高さランキング
高さ(単位:m)/名称/大人入場料(単位:円)
450 東京スカイツリー ?
………………………………………………
273 ランドマークタワー(横浜)1,000
252 WTCコスモタワー(大阪)800
250 東京タワー 820+600
240 サンシャイン60(池袋)600
230 六本木ヒルズ 1,500+300
202 東京都庁 0
170 梅田スカイビル 700
143 海峡ゆめタワー(下関)600
128 ゴールドタワー(香川)525+500
123 福岡タワー 800
113 千葉ポートタワー
100 東山スカイタワー(名古屋)
100 ツインアーチ138(一宮)
100 クロスランドタワー(富山)
100 京都タワー
100 神戸ポートタワー(*推定)
91 横浜マリンタワー
91 通天閣(大阪)
90 さっぽろテレビ塔
90 五稜郭タワー(函館)
55 東尋坊タワー(福井)
43 夢みなとタワー(境港)
■出所:
−スカイツリー第1展望台 地上345メートル眺め公開(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011030790070525.html
−全国レジャー施設ガイド
http://www.pocketmate.net/leisure_guide/tenboudai.htm
−各施設公式サイト
−上海環球金融中心(日本語版もあり)
http://www.swfc-shanghai.com/
−新タワーによる地域活性化等調査報告書/墨田区地域振興部新タワー・観光推進担当
http://www.city.sumida.lg.jp/sumida_info/houkokusyo/keizaihakyuu01.files/kei
zaihakyuu-g.pdf
2011-03-07
WBS 一般向けエッセンス講座
わたしも昨年これに参加しまして、それがきっかけでMBA(MOT)を受験したということもありますので、簡単に紹介したいと思います。
■早稲田大学ビジネススクール
ビジネス講座(ノンディグリープログラム)イブニング/集中コース
カリキュラム(2011年度)
http://www.waseda.jp/wbs/wbsrc/02nondegree/ms/curriculum_ms2011.html
これは、「戦略」「人材・組織」「アントレプレヌールシップマネジメント」「マーケティング」「技術経営(MOT)」「財務・会計」の6科目について、2科目ずつ3日間でその基礎を学ぶ、というコースです。
国内 MBA の受験生にとっては、幅広くやることによりどの分野が自分に向いているか分かり、モジュール選びや研究計画書の作成の参考になると思いますし、また結構参加者も MBA を目指している人が多いので、受験仲間を作ることもできます。
わたしなぞは、あまり受験に興味を持たないまま参加し、受講生のお話を色々伺う中で、MBA への興味がわいてきました。また、いままで遠い存在だと思っていた MOT が身近に感じられたのも、このコースのおかげです。
また、同様の内容のeラーニングコースもあるようですが、仲間作り、雰囲気の把握、質疑応答への参加などを考えると、通学のほうがよいのかなぁ、という気もします。
http://www.waseda.jp/wbs/wbsrc/02nondegree/ms_elearning/overview_elearning.h
tml
また、早稲田以外でも様々な講義が開かれているようですので、是非、色々と参加してみてください(青山ビジネススクールは昔入門編の講義を無料でやっていましたね)。
世間の社会人大学院のイメージ
|「東大院卒」の肩書を手に入れる禁断の学歴ロンダリング
|「人生大逆転」の裏ワザ【5】
|プレジデント 2009年10.19号
| http://president.jp.reuters.com/article/2011/01/14/0AF89B60-1974-11E0-BC39-83F03E99CD51.php
気になるところがイロイロありまして。
・「禁断の学歴ロンダリング」にどんな「裏ワザ」があるのかと思いきや、単に東大(他有名大)大学院を受けましょう、というハナシ
・理由は「倍率・難易度ともに極めて低い」からで、例として東大公共政策大学院の入試倍率が2.1倍であることと、受験が願書、TOEFL、専門科目、口述のみであり、「膨大な学習量を要する大学受験とはまったく内容が異なる」とのこと。
しかし、東大の学部(2010年度、前期)の入試倍率(*1)は理科一類で2.5倍、文理あわせた全体でも2.9倍であり、これにくらべて2.1倍が「きわめて低い」とはいえないし、また学習量が少ないことと、受験の難易度が低いことは基本的には関係ないはずです(そもそも専門科目やTOEFLをきちんと勉強すると、学部の入試より学習量が極めて低いとはいえない気がしますが)。
また、細かいところでは、
・東大院のはなしかと思いきや、記事のほとんどを占めるエピソードは "都の西北" にある一流大学の院に入ったAくんのはなし
・"都の西北" にある院という中途半端なボカしかた
・「一流大学の友人・知人」「周囲の二流大学生」「三流のブラック企業」など、「○流」の安易な使い方
・一流大学大学院を卒業したため有名企業に入れました、という進研ゼミの漫画みたいなストーリー
などなど気になるところはありますが、とにかく、どうやら簡単に入って出られてお徳だね、と思われているらしい社会人大学院生としては、しっかり精進して、こういう記事が書かれないようにしたい所存であります。
しかしこの筆者、東大の公共政策大学院の人(もしくは落ちた人)に刺されたりしないのか、不安だなぁ……。
■出所:
*1:東大入試データ/代々木ゼミナール
http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/joho/todai/todai_data_1.html
MBA-C 交流会参加してきました
MBA/MOT/ファイナンス大学院の学生、OBOG、入学予定者の方々が60人以上も集まり、大変盛況な会でした(あっという間に名刺が尽きました)。
主宰されているのは、ビジネススクールの同期(2011/4 入学)の方なのですが、入学前から組織を起こし、交流の場を作っていくその行動力には頭が下がります。
MBA の集まりである "Japan MBA Forum" や、MOT の "東京MOT会" など、既に同様
のより大きな集まりはあるのですが(それぞれの代表の方もいらしていました)、MBA/MOT/ファイナンス間の融合など、新たな付加価値を生み出せていければよいのでしょうか、などと勝手に思っております(既存組織の状況もよく知らないのですが)。
そして改めて感じるのが、SNS の威力ですね。元々この主宰の方含め同期の方々に入学前に出会えた(既に何度も呑んでいます)のは twitter のおかげですし、また通例このような会で名刺交換して、次の日酔いが覚めて名刺を見ても、この人誰だっけ……、みたいなことになりがちですが、終了後 facebook の申請がバンバン飛び交っておりまして、その後の交流も深めていきやすい状況にありますね(名前さえ分かれば探せるのが実名登録制の強みですね)。
(ということで、この中日新聞編集局長のコラム「ネット社会の罠」で、ネットでのコミュニケーションにより自然と対人関係が希薄になっている、という話には強く違和感を覚えるわけではあります)
http://www.chunichi.co.jp/article/column/desk/CK2011030502000015.html
MBA-C は来月の著名MBAホルダーの方を招いての講演会も既に決定しているようですね。MBAを志望する方も対象にするとの話もありますので、もしよろしければどうぞ。
■参考:
MBA-C
http://www.mba-c.net/
MBAmedia (Japan MBA Forum)
http://www.mbamedia.net/
東京MOT会
http://www.tokyo-mot.com/
2011-03-04
つながれ母校選手権
一番多くの人が加入した学校が AKB48 を呼べるらしく、それって学生数が多い学校が有利だよね、という空気が充満していますが(どこにだ?)、そんなわけで、とりあえず大学の学生数ランキングを見てみました。
■大学別学生数ランキング(単位:人)
1. 日本大学 70,062
2. 早稲田大学 44,893
3. 立命館大学 33,120
4. 東洋大学 31,449
5. 近畿大学 31,189
6. 明治大学 29,945
7. 東海大学 29,137
8. 関西大学 28,914
9. 慶應義塾大学 28,767
10. 法政大学 28,532
*学部のみ、通信除く
(出所:各大学サイトよりashi_tomo 調べ)
ということで、日大が圧倒的に1位です(本当は「男子学生の数」で決まるのかもしれませんが、公表していない大学もあるので全体で比較することにします)。こりゃもう日大で決まりでしょ、と思いつつ、「学生の人数が多くとも、SNS に興味がないといかんのじゃないか」ということで、大学名の mixiコミュニティの参加者数(2011/3/3 24:00現在)のランキングをとってみました。
■mixi大学名コミュニティランキング(単位:人)
1. 23,343 早稲田大学
2. 17,282 慶應義塾大学
3. 13,890 立命館大学
4. 12,433 青山学院大学
5. 11,991 関西学院大学
6. 11,369 東京大学
7. 10,652 立教大学
8. 10,122 法政大学
9. 9,806 関西外国語大学
10. 9,258 関西大学
(出所:mixi)
すると、学生数 2位の早稲田が今度は 1位に。2位には学生数 9位の慶應が。更に青学、関学、東大など、学生数のベスト10の圏外から次々とランクイン。ちなみに学生数 1位の日本大学は学部ごとのコミュニティが主流ということもあるのかもしれませんが、「日本大学コミュニティ」の加入者数は 2,121人でした。
ということで、結論としては、日大以外(特に早稲田)も可能性はあるはずだがら頑張ろう、という、なんだか SNS の宣伝みたいなカンジになっちゃったのでした。
※参考:つながれ母校選手権
http://www.akb48.co.jp/serend/index.html
2011-03-02
シニア向けSNS
一方国産 SNS の mixi ですが、以前は時代の最先端、という空気もあった気がするのですが、どうも最近は大衆化しすぎて、新しさを失ってしまった感も否めません。
mixi の全体の加入者数を見ると 2,200万人超、日本の人口に対する普及率が 18% ということで、(ジェフリー・A・ムーアの云う)「キャズム」をやっとこさ超え、(エベレット・M・ロジャース教授の「イノベーター理論」で云う)「アーリーマジョリティ」の前半に差し掛かったところであり、大衆化というほどか? という気もします。
そこで、今度は世代別の普及率を見てみました。
すると、メインターゲットと思われる 20代 の普及率はなんと 79% と、レイトマジョリティへも普及が進んでおり、更なる拡大は難しくなりつつあることが見て取れます。
一方で目立つのは、1% という 50代以上の普及率。mixi が更なる拡大を考えたときに、この世代を狙い撃ちするのは自然な流れではないでしょうか。インターネットが使えなければ、ということもありますが、世代別インターネット利用率は、50代で86.1%、60代前半で 71.6%、後半 58.0%、70代でも 32.9% と、十分な下地はあると考えます(しかもそれぞれの割合は急速に拡大中)。
ただし、現状と同じプラットフォームでは拡大は困難であると考え、新たな SNS としての案を考えました。
□シニア向け SNS「ミクジィ」
-文字が大きい
-音声読み上げ機能付
-加入には年齢制限
-ただし、ミクシィにいる孫との交流機能あり
-徘徊対応の強制チェックイン機能あり
-還暦、古希、喜寿、傘寿などにお祝いメッセージ
ネーミング言いたかっただけだろ、という気配もありますが、どうでしょうか。
■出所
*mixi加入数/mixi社資料
http://eir.eol.co.jp/DocumentTemp/20110302_111750631_kludcd55ksongz45cx42b2ut_0.pdf ('11/1/31 現在)
*人口/総務省統計局
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001063433 ('09/10/1現在)
*インターネット利用率/総務省「通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/100427_1.pdf
2011-03-01
地球の歩き方「日本」
でも、「日本」のガイドブック(=日本全国津々浦々が一度に紹介されているガイドブック)ってないですよね。
あるのはたとえばロンリープラネットやミシュラングリーンガイドなど外国語のガイドブックですが、これの日本語版があってもいいと思うのです。
利用シーン:
-家で、今度の休みどこに行くか決めるときに眺める
-学生などの日本一周旅行で使う
-日本中に出張の多いビジネスパーソンがかばんに入れておく
-国内旅行業務取扱管理者の参考書にする
ロンプラの Japan を翻訳するのが手っ取り早いと思うのですが、結構アレかさばるので、できたら地球の歩き方あたりで出してもらえるとうれしいのですが……。意外と売れるんじゃないかなぁ。
Jリーグの動員を左右するものは何か
回復の理由として、ワールドカップ効果かな、とも思ったのですが、どうもそういうことでもなさそうなんですね(例えば盛り上がった2010年は、2009年より観客動員をわずかながら減らしています)。
となると次に考えられるのは、人気のチームが調子がいいから、全体の数字を引っ張っているのでは、ということ。そこで、各チームの順位の推移と、各年度の J1 の平均観客動員数の相関を見てみました。尚、対象は Jリーグ発足時の 10チーム(除くフリューゲルス)です。
(順位の数字(小さいほどいい)と動員数(大きいほどいい)の相関なので、相関が低い(-1 に近い)ほど、そのチームの順位が全体の動員数に影響を及ぼしている、ということになります)
すると、やはり動員数トップを誇る浦和レッズがダントツの上位。レッズが調子いい→レッズの動員数が大きく上がる→全体の動員数も上がる、という関係がありそうです。2位ガンバ、3位 JEF は少々意外な気もしますが、この相関係数(小さい方がよい)と各チームの動員数(大きい方がいい)の相関係数(ややこしいですが、これも小さい方が良い)は ー0.48 なので、やはり人気チームが上位であるほど、全体が盛り上がっているというのは言ってよさそうです。
一方の下位はベルディと F・マリノス。この2チームの順位が低いほど全体は盛り上がっているというわけで、開幕当初の人気 2チームだけに、この結果には時代の移り変わりを感じえませんね。
※参考:元データ
Jリーグ公式サイト http://www.j-league.or.jp/data/
Jリーグの観客動員数
Jリーグ、ジュリアナ東京、ジュラシックパークのことで、まぁ「巨人大鵬卵焼き」みたいなものでしょうか。
この 3J のなかで今も現役なのが Jリーグです。現役とはいえ、(代表は人気あるけれど)カズとかラモスがいた(あ、カズはまだいるか)当時ほどの人気はもうないよね……、というイメージもありますが、実際どうなのでしょうか。当時からの、観客動員数の推移を見てみました。
■Jリーグ ディビジョン1 平均観客数推移(*1)
年度 チーム数 平均観客数*
1993 10 17,976
1994 12 19,598
1995 13 16,922
1996 16 13,353
1997 17 10,131
1998 18 11,982
1999 16 11,658
2000 16 11,065
2001 16 16,548
2002 16 16,368
2003 16 17,351
2004 16 18,965
2005 18 18,765
2006 18 18,292
2007 18 19,066
2008 18 19,202
2009 18 18,985
2010 18 18,428
*1試合あたり平均
するとなんと、2010年度の 1試合平均観客動員数は、1993年度よりも多いのですね。
しかもチーム数は当初の 10 から 18 と、倍近くになっていながらなので、チームの人気を維持しつつ裾野を広げてきていることもわかります(正確には、チーム数の拡大で一時期平均動員数を減らしていますが、そこから回復してきています)。
開幕当初の大騒ぎに比べるとどうしても露出が減っているように見えますが、実態はイメージ通りでもない、ということで、やはりファクトに当たるというのは大事なのですね。
ちなみに、プロ野球との比較ができると面白いのですが、野球は観客数がきちんとした数字ではないといわれており、残念ながら正確な比較は困難です。が、2007年度は J1 がプロ野球を 1試合平均で上回っていた、という記事もありました(*2)。
※出所
(*1) Jリーグ公式サイト http://www.j-league.or.jp/data/
(*2) 「J1、平均観客動員でプロ野球を上回る」サポティスタ http://supportista.jp/news/1543
※ご参考
現代社会研究所("3J" を初めて使ったところ)
http://homepage1.nifty.com/gsk/singo.htm#%EF%BC%93%EF%BC%AA